第216話彼が悪者と一緒なら、彼女は自分の家族に対しても正義を守る

「フィネガン、お前があの女をご所望なら、今回は俺がひとつ融通してやるよ!」

オーヴィルはくくっと笑い、手をひらりと振って手下に道を開けるよう合図した。「お嬢さん、友だちに生きて帰ってほしいなら、ここに残ってあいつらを行かせな。さもないと――」

エミリーには、ダニエルとオーヴィルが裏で手を組んでいるのかどうか判断がつかなかった。

だが自分が残れば、少なくともダニエルはすぐには自分を始末しないだろう。そのあいだに逃げる隙が生まれる。

まず友人たちを逃がさなければならない。さもないと、増援が来るまで持たないかもしれない。

「……わかった!」

エミリーはためらわず、即座にうなずいた。

オ...

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